今村祈履 いまむらいのり
映画生活まっしぐらな日常をぽつり。ぽろり。ほろりと。。
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人と自然
21世紀は、この天才に追いつくだろうか。『フンデルトヴァッサー展


日本橋三越本店で、2月27日〜3月11日までの短いあいだですが。。えええ!
きょねん。あまりの観たさに車かっ飛ばして軽井沢まで行ったんですけど‥。思わず二度見してしまうときの心境そのもの。なんのその。

しかししかし。もっかい楽しめばいいことと気を取りなおしつつ。

なんでも人間がもっている皮膚を第1とし、第2は衣服。第3は住まい、そして第4に家族を含む人間関係による社会環境。。で、地球環境として第5の皮膚に「芸術」を通して関連性を示そうとしたヴァッサー。

 

目を引く作風そのまんまっていう、建築物のデザインもされていて、、、日本には大阪に作品があります。ごみ処理工場(写真右)なのにアートすぎて、その不一致さもいいですが。

ジャパーンが好きだったのか、、?
日本の木版技術者たちと共同作業のうえ制作した木版画や、蝉凧まであります。

なんど観ても引きこまれっていってしまうぐるぐると、巧みな色使いに。。。そう、思わず二度見するような??フンデルトヴァッサーの奥深さを見逃すなー。

きょうはほかにも。。
偶然見つけた『ニルス‐ウド展 NILS‐UDO』、、、テーマは自然と人間。
かねこ・あーとギャラリーにて、3月10日まで。
鉄コン筋クリート
もうご覧になったかたも多いはずー。
「青い春」「ピンポン」などで知られる、松本大洋さんのもうひとつの代表作。。

「アニマトリックス」のプロデューサー、そしてVFXの第一人者としてグローバルに活躍されてます、マイケル・アリアス監督。が、ついに映像化。

自身が原作マンガの大ファンだったという監督は、、、読んだときに映画にしたらかっこいいなあ。。という思いから、こつこつと鉄コンの映像を作りはじめ。

こんかいの『鉄コン筋クリート』アニメ化に至ったのだそう。

それもそのはず。画面からのリアルさ、キャラクターもなじみやすい描写で、舞台となる宝町にはパラレルワールドの要素を含みつつ。日本の風情だったり、こんな町に行ってみたいなあと、、どこか匂いまでそう思わせてしまうような‥。

作品に対する愛情が、そこかしこからひしひしと伝わってくるのです。。。

そしてアニメでは欠かせない声優陣にもこだわっており、、、義理と人情とヤクザの町を自由に飛び回る2人の少年。クロ(蒼井優)とシロ(二宮和也)はじめ。

STUDIO4℃の枠にとらわれないアニメーションの創造、スタッフにも監督が奇跡なぐらいと言っていたように、鉄コンファンの方々が集結し「愛、友情、変化についての物語」を紡ぎだしています。。さあ、アナタなら。

「ソコカラ、ナニガ、ミエル?」

そして、、2006年4月にアニメ生誕100年をむかえ。
記念として16人ものクリエーターがわんさか参加したオムニバス・アニメーション「Tokyo Loop」が公開されたり、、、もちろん「鉄コン筋クリート」しかり。

ことしは「秒速5センチメートル」「ピンチクリフ・グランプリ」が日本公開などなど。。アニメ業界がこれでもかっていうくらい、クオリティの高い作品を世になげかけているのもひとつ、、アニメのよさを原点からすくい出してるようにも思う。

個人的には、ヤン・シュヴァンクマイエル最新作「ルナシー」もアニメが含まれてる??って意味でおさえておきたい。
キャプテントキオ
さて、こんしゅうの「イーシネマ.navi」をご覧になったかたは、ご存じ。
17日から全国公開された『キャプテントキオ』渡辺一志監督のインタビューをお届けしました。。。が、この作品はやばいです。

影を印象とした監督独自の撮影手法はもちろん、ページをめくったかのようなシーンのきりかわり。。千葉繁さんのナレーションは、いっしょにアニメを観てる気分にさせ、、、ものがたりを2倍楽しいものにしています。

監督自身が影響をうけたSFコミックのイメージをもとに、10代のころフッと思いついたらしく、、夢を追いかける2人の少年。

映画好きのフルタ(ウエンツ瑛士)とロック好きのニッタ(中尾明慶)に、そんな監督の青春時代だったりも少なからず盛りこまれているのではないでしょうか??

**西暦20XX年**

大地震で崩壊しかけた東京を舞台に、、、ハチャメチャな都知事(泉谷しげる
そこに対抗するアロハ(いしだ壱成)率いる映画屋たち。

疾走感あふれる映像に、ときどき笑いを振りまく署長(バナナマン・日村勇紀)

そのほか。。小ネタシーンもありながらに、それぞれが成長していくさまは誰もが抱えた悩みだったり、ゆるぎない感情を色濃く反映しています。

ちなみに、渡辺一志監督といえば、23歳にして映画「19」では監督・脚本・出演をこなし、ファッションデザイナーのアニエス・べー氏が作品を大絶賛。トロント国際映画祭をはじめ、サラエボ国際映画祭では、新人監督特別賞など。。

あああ。いまむらの23歳はもう過ぎてしまいましたが‥。

こんかい「キャプテントキオ」に続き、役者としてはこんげつ24日よりロードショー「カインの末裔」奥秀太郎監督作品に、主演もされています。

そして、、、15歳から30歳までの映画人生を振り返った書籍本「プーでもなれる映画監督」が、このたび発売されましたー。パチパチ。

映画とあわせて、ぜひぜひ。。
銅版画
節分&バレンタインと、豆まつりもほとぼりが冷めたころ。。
若手作家による銅版画展 −日常とその向こう−』にふららっと。



カラーメゾチントの巨匠といわれる、浜口陽三の作品をちゅうしんに、、、若手4人のそれぞれ鮮やかな色味だったり、空間を利用した作風。。かげを踏んだような独自のスタイルが、銅版画のまたあたらしい側面としてみえてきました。

ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション。にて、2月25日まで。

うんで、、せんしゅうの誕生日をもくぜんに厄払いをしに。
おねがいごとをしっかり済ませ、いざおみくじ。。。と、だあい吉ですよ!

こりゃあいいや。いままでいじょうに真剣に生きたいと思いますー。えっへん。

サラーム
せんじつまで、渋谷ロゴスギャラリーにて開催されていました。
サラーム!イランの絵本とクラフト展』に。



イランでは、あいさつにはなおのこと。。買い物などあらゆる場面で「わたしはここにいます、あなたに話があるんです」と何気なく伝えるメッセージのように、サラームを使うんだそう。なにかそこからはじまる会話っていいかも。

若手のイラストレーター、モルテザー・ザーヘディマルジャーン・ヴァファーイヤーンの原画を中心に、、、陶芸家テイムア・サブーリの作品、実際に使われている日常雑貨などが売られていました。

愛らしいどうぶつたちが満載で、色づかいもやさしい雰囲気。。

絵本も迷ったあげく「ごきぶりねえさんどこいくの?」を買いました。

 (本の中身

あ、あのごきぶり??と心配するなかれ。バラ色のワンピースを着て、ひたむきに旅するねえさんにあなたもメロメロだ。見てみい。

その日に食べたごはん。。バラに導かれたのか?
2007年1月
せんげついっぱい聴いた音楽たちを。。ぺこり。

まああず。『山田タマル/回廊』(ミニアルバム)


資生堂マキアージュのCMソングといえば、ぴんっとくるひとも多いはず。いっしょに口笛を吹いてるかのような、印象的なイントロは一度聴いたら染みこむメロディ。

ギターやピアノの音色がきちっとハマるように、フフーンっと口ずさみやすい曲調が多く、、ただいま公開中「ユメ十夜」のエンディングも収録されています。

そして、2月10日ロードショー「あなたになら言える秘密のこと」の日本公開時イメージソングもテガけています。こちらのCDは、劇場のみの販売だそう。。

もいっこ。『Iron & Wine/Our Endless Numbered Days』
 「IRON&WINE」from myspace。

せんじつ来日したのを記念して、国内盤としてリリース。
フロリダ大学講師(映画関係)でもある、ヒゲもさもさのサム・ビームのギターボーカルと、妹サラ・ビームのひかえめなコーラスが溶けあっている。

どこまでも自然体で、やさしい気持ちになれる音楽。

さいごに本ですが、『ナガオカケンメイの考え』というのを読みました。


D&DEPARTMENT PROJECT」のデザイナー兼社長が日々考えていることを、日記としてまとめたもの。分厚いけど、項目ごとに区切っていて読みやすかった。

押し付けがましくない、現場で働く身としていち個人の生の声が聞こえてきて、、、クリエーターとしての意識のもっていきかたを、こっそりのぞかせていただきました。

もっといっぱい音楽聴きたいし、、本だって読みたい。
あああ、じかんがない。。
だだだ
だだだだ。。

意味はありません。遅くなりましたが、、ワタリウム美術館の『ボロボロドロドロ展 帰ってきた日本のサブカルチャー』というのに。せんげつ。

 

ニューヨークを拠点に活動しているアーティスト、河井美咲とテイラー・マッキメンスのふたりが、遊びごころあふれるそれぞれの作風で、対峙しあっていました。

お絵かきタッチなドローイングと、まるで工作のようなオブジェ。。。
狭い空間ではありましたが、躍動感がひしっと伝わってきましたー。

そして、『イーシネマ.navi』のお知らせをここで。

次回は、、なあんと幕末の日本を舞台にした歴史大作!「長州ファイブ
まだ鎖国の時代に、見つかったら死罪を覚悟してまでイギリスへと渡った5人。彼らをつき動かしたものは一体なんだったのか??

いまの時代、いろんなものが溢れすぎて迷ってしまいがちですが、ひとつのものに懸けるかつての男の生き様がまざまざと描かれています。。

「地雷を踏んだらサヨウナラ」「アダン」など、、、実在の人物にスポットをあて、世に訴えかけてきた五十嵐匠監督。

インタビューでは、そんな監督の想いがつづられております。
番組もなにげにリニューアルしたので、、ぜひぜひお楽しみにー。
おそめに
     新。
          ネン。   
        かあい。
お豆
きょうは節分。。旧暦での大晦日みたいなもので、厄払いの意味を込めて豆まきするんだそうな。

ちなみに、拾いやすいという理由から、実家は落花生でやっていたのだけど、、、それって邪道??殻ごとなので、鬼には痛そうだけどー。

にしても、年末からのいまむらは散々。。。

階段から逆さまにころげ落ち、服は切れたし。健康面でもぽつんと膿ができたり、胃痛がハゲシかった。しかもトイレの扉で、右の人差し指の爪はさめ。。キーボード打つにもソフト、きわめて薄い筆跡へと変わった。

で、かばんの中にいちごミルクをがばっとこぽし、服着ようとするとやぶけまして、、電車にメガネを忘れて1時間以上かけて取りに行った‥。

もういいです!

と思った瞬間、しゃがんだらゴミ箱におしりブツけた。つっこまなくて本当によかったけどー。

とにかく、、立春こそが1年のはじまり。
きょうは思いっきりの厄払いとして、ばーしばーし投げような。。
パーティ
きょうは、ふたつの催しものに。。
まず毎年参加させていただいてます『株式会社角川書店新春感謝祭』



いつもながらひとでもっさもさでしたが、、、乾杯の合図が赤川次郎さんで、あわわわ。じつは中学生のころ、根暗だったいまむらはいつも赤川さんの本を片手に生活してましたー。

三毛猫ホームズに、あのころはふたりがお気に入りでしたい。

で、宴もたけなわ。。せんじつ取材させていただいた「スターフィッシュホテル
いよいよ、2月3日公開を記念しての披露パーティに。

この作品は、ジョン・ウイリアムズ監督が日本を舞台にしかけた、ワンダーミステリー。つかみそうでつかみきれない、でも追ってしまう。。。

ジョン監督の視点で捉えた日本がまた、物語の不思議さの一遍を担っていて、あたらしい発見と共に、ぐいぐいと引き込まれていってしまうストーリーです。

ちなみに、監督インタビューは次週の『イーシネマ.navi』でご覧になれます。
月曜日また番組で。。へば。