今村祈履 いまむらいのり
映画生活まっしぐらな日常をぽつり。ぽろり。ほろりと。。
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あしたの私のつくり方
かつて15歳だったかた。。あるいは15歳をむかえる、そしていま15歳のあなたに送る『あしたの私のつくり方

カラダはオトナになってきているのに、まだちょっと幼く。
ささいなことで揺れ動く思春期特有の感情。いまむらも友達との距離感だったり、親とのケンカに明け暮れたものですが‥。

そんな誰もが思い悩んだことのある、、、どこにでも転がっていそうな、ありふれた少女ふたりのものがたり。

ただひとつ違うのは、いまむらが中学生のころは携帯持ってなかったよー。
高校でデビューしたけど、その当時はおんなじ携帯会社じゃないとメールできなかったし、いえに帰ると電波がない、、という悲しい現実が。

まあ、とにかく。
かつてクラスメイトだったふたりは、互いに進む道は違えど携帯メールによってつながるのです。。

ラストでは残念ながらお蔵入りしてしまったけど「成海璃子さんがきりぎりにあがってきたセリフを全部完璧に読み上げ、自然発生的に会場中に拍手が沸き起こった」こと。

そして、AKB48の前田敦子さんについては「彼女のたたずまいや雰囲気が、成海さんと非常に対照的で魅力を感じた」

と、細谷まどかさんが主人公ふたりの印象を。。。

ちなみに、角田豊プロデューサーからは「脚本を読んだとき、いままでの市川準監督作品とはまた違った要素がこの作品には含まれるのでは?と。とても温和なかたで、現場もいい意味でゆるやかな雰囲気を帯びていた」というエピソードも。

“自分”というひとりの人間とはじめて向き合うとき、ひとは誰でも自分だけのものがたりを作ってしまうのかも知れない‥。

「ヒナとコトリの物語」それは愛されたい、あしたの私。
さくらヅクシ
しだれしだれー。


    
 


ひろさきじょー! 
ゆきやまねぶた
 ゆきやま
          ねぶた 
星影のワルツ
じんわり。
あしあとを、もういちど踏みしめながらたどった、祖父との思い出。。。

ことばはあまりいらないかもしれない、、それ以上に湧き上がってくる、ある意味自然な感情に身をまかせたいから。

若木信吾監督からも、静かに語られる映画への視線が、まっすぐにおじいさんに延びているように感じました。

そんな祖父・琢次役の喜味こいしさんについても、、、映画のなかでは“こいしさん”という元気なおじいさんそのものを、全体的にも極力演出はせず、じぶんの目でいちばんリアルに見えるものを、自由に描いたそうです。。

「大切なひとのことは自分がいちばんよく知っているし、自分の家族やまわりを大事にしよう」と、それは監督のドキュメンタリーのなかにあるドラマなのか、、?ドラマのなかにあるドキュメンタリーなのか??

いったい、日常のなかでいくつの感情をそのまま流してきてしまっただろうと、いまむら自身が気づかせてもらったのかも。

スポンサーも映画配給会社も、公開される劇場も決まらないまま製作にいたったこちらの作品ですが。

「観てください」
若木監督のそのひとことに込められた重みというか、ふくらみというか‥。いっしょに言わせていただきます、、観てください!

星影のワルツ』GWより、渋谷ライブエックスをはじめ、全国順次ロードショー。
机のなかみ
いったい、なにが詰まってるんだろ??

カクしたいんだけど、カクしきれない。思わずのぞいてしまいそうな。。開けるまでわからないー。そんな『机のなかみ』が届けられました。

女子高生と家庭教師のなかに生まれるものといったら、、?恋かしらー。
などと、簡単に予想はできても。それは途中から、まわれ右したみたいに裏切られ、ぐるぐるとあたまのなかを駆けめぐる。。。

それがラストでカチッと組みあわさったとき、誰も予期しない純愛のゆくえを垣間見てしまった気分、に。

にくい!ニクイ!ニクいよ、、、吉田恵輔カントクさん。

監督自身は受験勉強はゼロということでしたが、、ずっと映画業界をめざし。
塚本晋也監督のかたわら照明技師などを経験されつつ、06年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭では「なま夏」がグランプリ受賞!

「基本はかっこわるいひとのかっこわるい。ちっちゃなおはなし」が映画スタイルになっているとおっしゃられていましたが、だからこそ愛しく、にやりとさせられる監督独特のセンスと空気感が本作に。

キャストは、06年度R-1グランプリで準優勝にかがやいた、あべこうじさん。
女子高生にはグラビアでも活躍されています、鈴木美生さんが好演。

家庭教師のこいびとを演じた、踊子ありさんはキャラが立っていておいしすぎ。

「男女で見方が違うふしぎな映画。高校のときとおった恋愛とどこか重なるところがあるはず。ネタばれ部分は劇場で」と、監督からのひとこと。

ぜひ、この奇妙でいて堕ちていくような、吉田カントクの映像世界を!
にどめの帰省
しようと、あさに考えてたらコンタクト落としました。
ぐずぐずと支度をして、、、けっきょく新幹線に乗れたのは、16時すぎでした。

そしたら、おとなりに赤ちゃんが座ってくれました。窓にうつった景色をナガめながら、居眠りしたり、コーラを飲んだり、、赤ちゃんにバーイバイ。したり。

改札では駅員さん、切符だしてもぜんぜんこっち見ないしー。
あおもりだなってそんなとこから、じわっときてしまいました。。。まいにち通った道路に、空き地になって木片が積まれた場所。あたらしいパチンコ屋。

ただいま。。
神童
映画化がむずかしいと言われるクラシック音楽作品なだけに、、、まさに『神童』のように突出した輝きをはなっているこちら。

原作はさそうあきらさんの、98年に発売された同名漫画「神童」
こちらを根岸洋之プロデューサーが当初からあたためていたそうで、、こんかい「リンダ リンダ リンダ」でもタッグを組まれました、脚本の向井康介さんはじめ。スタッフにそのチームが加わることにより、前作で培った音楽映画の世界。。

そして、あらたに「帰郷」で人間模様を描ききった、萩生田宏治監督が実現させました。

監督ご自身は、、「クラシック音楽になじみがなく、音とドラマとをどのように進行していくかを手探りで作り上げた。作品が完成したあとに、よりクラシックが楽しめた」という、撮影ちゅうの作業の大変さをことばの断片に。

まさに「じっさい映像に撮り編集したのを、もういちど分析してから現場にのぞんだ。映画を1.5本分作るような大変さだった」と、根岸プロデューサーの製作秘話にも及んでいるところ。

そんな緻密な映像世界からは、ひじょうにみずみずしい旋律が流れ。。。
紆余曲折はしつつも、押し付けがましくない成海璃子さんのアンバランスさが、うまく調律されていました。

クラシックは、ベートーベンとモーツァルトでしょ。それから、、えーと?
といったほどに無知なので、音楽になんちゃらコメントすることはできませんが。

じっさいのピアノシーンでも出演された三浦友理枝さん。ほかにも、清塚信也さんや和久井冬麦さんなど、、、ホンモノの音楽家が名を連ねたことで、まさに連弾ならぬ。。奏でられた音からの競演が、この作品につまっています。

少女・うたを支えながらも、、どこか奥に閉じこめられたくすぶったような表情が、松山ケンイチさんにはよく合いますね。

「俳優がどれだけ自然でいられるか。予想しないことや、その場の雰囲気のなかで生まれたことや感じたことを大切にしたい」とおっしゃった萩生田監督から、映画にかたむける愛情を静かに‥。

また。。「この映画は音楽に身をまかせられる映画。クラシック音楽はもちろん、それ以外の美しい旋律にも身をゆだねていただければ」と、根岸プロデューサー。

次回作としては、コドモをモチーフにした作品を視野に、おふたりでまた練っている最中だそう。。。楽しみ!
NARA:奈良美智との旅の記録
 (BOOK/「A to Z」奈良美智+graf)
泣きそう。。そのひとこと。

いまむらのふるさとだから。それだけで、、、じゃないはずー。まんずあったけえ抱擁感だべが‥。

どこまでもつづいていきそうな、道なりに沿って咲いている花。みたいに愛しい。と。思った。ドコマデモ。。

ひろさきには、ちいさいころ病院によくおとずれた。かえりにまいにち、シェークをねだるのが日課だったけど。

2006年、夏。

アーティストの奈良美智さんが、故郷であるひろさきに夢を届けてくれた。それは、古いレンガ倉庫に生まれたひととひとの絆。。。なんだかこぼれてしまいそうな、両手いっぱいの思い出をたずさえて。

あげるんじゃなくて共有する、終着点からはじまる道に。

きっと、奈良美智さんが描くおんなの子が語ってくれます。いままでと、それからその先にあるものを‥。

NARA:奈良美智との旅の記録
夏への扉「マイクロポップの時代」
じつは、きのう茨城へ行ってきたのでありました。
水戸芸術館をめざして、、、いざ奈良美智さんの絵をのぞきに。

入り口から順に<島袋道浩/タカノ綾/有馬かおる/青木綾子/奈良美智/杉戸洋/野口里佳/落合多武/森千裕>

あら終わり、、?と思っていると。
<泉太郎/国方真秀末/大木裕之/半田真規>も。

じぶんも表現してみようかなと思わせる、ドローイングやコラージュの気軽さに、無造作なアート空間への未来の可能性。。。大型作品もあるけど。
わりあい散歩感覚でたのしめるような、ちいさな発見をにおわせるものがたり展開がなされていましたあ。

 
お部屋にあがる感覚で、よかったー。『夏への扉「マイクロポップの時代」
あかい花
が、、ちょっぴり北上してみたら満開でした!
 

あかピンク紫。。そしてツツジーがどっさり咲いておりました。
 
 
                    しっかり名前といっしょに‥。

木々のなかで。 
      
 
みつけた。。。                              これは??

さらに、県をまたいでー。
  
                    波のつよい日でした。


きょうはこれにて、、、さようなら。