浮遊感を漂わせながら、、、生と死とトリックがさまよい。
なにかにとり憑かれたかのような色味を帯びた映像。それだけでも写真として成立する画で、寡黙なおとこの心情をあらわしているように。
まるで終わりのない旅。。フェリーやプールサイドなど、キョウジ(
浅野忠信)が逃げ込むシーンにも、水が多く出てくる。水はけっして足あとがつかないから、、って考えすぎ?でも、考えすぎるくらいにこれは脳内映画だとおもう‥。
「
地球で最後のふたり」のペンエーグ・ラッタナルアーン監督がおくる最新作。
『
インビジブル・ウェーブ』
ベルリン、バンコク、香港の国際映画祭でも絶賛され、、そして作品の舞台もマカオとプーケットと。キャストも多国籍で、とくに三石研さんの悪ぶりでいて陽気な、そしていい意味で歌が耳につく。
ちなみに、ミステリアスな女性ノイ役のカン・ヘジョンさん。。「
オールド・ボーイ」でいぜん取材させていただいたときは、もうかなりの日本好きで、、、来日したら渋谷にはショッピングでよくおとずれるのだとかあ。「
トンマッコルへようこそ」にも出演した彼女は、いま注目の若手女優さんです!
いくつもの孤独とむきあう準備をしなければならなかったおとこの、愛と罪のものがたり。